目次
デフォルトゲートウェイとは?通信の出口と役割を理解しよう
どうも!リョクちゃです。 意外とわかっているようでわかっていない、デフォルトゲートウェイ、会社でパソコンを使う際になんとなく設定されているやつです。
「PCは同じLAN内では通信できるのに、インターネットに出られない…」 そんなトラブルの原因でよく登場するのが デフォルトゲートウェイ です。
本記事では、 デフォルトゲートウェイの役割や実務での重要性 を解説します。
スポンサーリンク
デフォルトゲートウェイの役割
- 自分のネットワーク以外へ出ていく出口
- PCやサーバーが外部ネットワークに通信するとき、まずここに送る
例:
- PC =
192.168.1.10
- デフォルトゲートウェイ =
192.168.1.1
→ インターネットへ行く前に必ず192.168.1.1
を通る
実務でのイメージ
- 社内LANからインターネットに出るときはルータがゲートウェイ
- 拠点間VPNでも、まずゲートウェイを経由して通信する
トラブルシューティング例
- デフォルトゲートウェイ未設定
- 社内LAN内だけ通信できるが、外に出られない
- ゲートウェイアドレス設定ミス
- インターネットに到達できない
- 解決:正しいルータのアドレスを設定
👉 基本は「
ping デフォルトゲートウェイ
」でまず確認します。
通信の流れ
例) PCからインターネットへ接続する場合
- PCの動作
- PCがインターネット上のWebサーバ(例:8.8.8.8)にアクセスしようとする。
- 送信先IPアドレスを見て、自分のネットワーク(例:192.168.1.0/24)に含まれていないと判断する。
- そこで、LANの外に出すために「デフォルトゲートウェイ(ルータ)」に送信することを決める。
- ARPによるMACアドレス解決
※ARPについては、別記事で説明
- PCは「デフォルトゲートウェイのIPアドレス」に対応するMACアドレスをARPで取得
- パケットの宛先IPはWebサーバ(例:8.8.8.8)のままだが、イーサネットフレームの宛先MACは「デフォルトゲートウェイのMAC」になる。
- ルータ(デフォルトゲートウェイ)の動作
- ルータがフレームを受け取り、IPパケットの宛先(8.8.8.8)を確認する。
- 自分の
ルーティングテーブル
を参照し、適切な経路(WAN側)に転送する。
- インターネット側へ転送
- パケットは次々と上位のルータに渡され、最終的に宛先(Webサーバ)に届く。
- 応答の流れ
- Webサーバからの返答は逆の経路を通り、最終的にデフォルトゲートウェイを経由してPCに戻ってくる

※ISPルータ:家庭や企業のネットワークとインターネットをつなぐために、 インターネットサービスプロバイダ(ISP = Internet Service Provider)が提供するルータ設備
資格試験での出題例
- 基本情報技術者試験
- デフォルトゲートウェイの役割を理解しているかが問われる
- CCNA
ip route
コマンドやルーティングの基本知識で必須
まとめ
- デフォルトゲートウェイは「他ネットワークに出るための出口」
- 誤設定や未設定がトラブルの原因になる
- 試験でも実務でも基礎中の基礎
👉 次回は 「サブネットマスク」 を取り上げます。 IPアドレスを“どう区切るか”を理解すると、ネットワーク設計が一気にわかりやすくなります。
関連記事
➡ 前回:IPアドレスとは?ネットワークの住所と仕組みをやさしく解説